いきなり第53弾だ、今日のお題は

「あなたはどっち?! ゲストハウス派VSホテル派」

その昔ジョムソンのある有名な石造りのホテルを勧められて泊まったときに、100室近いホテル内にゲストはワタクシ一人(うわっはあ〜〜〜い)、ってことがあったが、施設というよりはやはり、

「居心地」

が一番のキーポイントでしょうねえ・・・。
(ワタクシ一人のために、コック、キッチンボーイ、ウェイター、会計のネーちゃん・・・ナンニンおんねん!!!???)


日本でもその昔そうだったが、お寺や僧院、民家の軒下等での宿泊スタイルがまだまだ色濃く残るネパール、カトマンズやポカラ、トレッキングエリア等を外れると、「ホテル」と銘打ちながら民家と変わらなかったり、「ゲストハウス」と名付けられていてもタダの「離れ」だったりする(お湯どころか水もなく、ガスも電気もなく、日本だと多分獣医さんにあるくらいの大きさの、小さな小さなベッドに黒光りする毛布の「ようなもの」がかけてあるような、そんなお茶目なとこです。笑)ことも多い。

カトマンズとポカラ、それからワタクシの経験で言うとダンガディ、ネパールガンジ、ルンビニ、バイラワ、ナラヤンガート(一般に言うチトワン、空港はバラトプール)、ヘタウダ、ビルガンジ、ジャナカプール、ビラトナガール、ダマック、ビルタモード、そしてカカルビッタ、このあたりには、

「ホテル」

と呼んで支障のない宿泊施設を見つけることが出来る。
これらに実際に泊まった経験から行くと、ホテルの利点はズバリ「食事」であろう。

と言っても決して「美味しい!」という保証があるわけでは、ない。が、まあ、いわゆる外国人向けのホテルであれば、大概ビールは冷やしてあるし、パッと我々が思いつくようなツマミ系メニュー、つまりまあ、フライドチキンやフライドポテト、ジャガイモのカレーやらチーズボールやら、悩まなくて済むメニューが並んでいる。

短期決戦で「ネパールをアソビ尽くすのだ!!」と思っている方には、品質の差はあれそんな銀座ライオンででも食えるようなモノ(笑)を並べられても、

「つまんな〜〜〜い」

だけなのであるが、中長期の滞在になってくると、特に地方の場合、ヒトによっては、

「もうワシ、ネパールの田舎のバッティだけは、カンベンしてくれ・・・」

ということもあるから、考えなくて良いという点で、ラクはラクである。

ではゲストハウスは食事がまるっきりダメか、というと、これまたそんなことも無いのであるが、カトマンズ・ポカラ以外のゲストハウスとなると、基本はネパールの人々向けであるので、例えばビールはあまり冷えておらず(無いことも多い)、ウィスキー等も常備はしておらず、

「近所の酒屋が閉まったから、今日はウィスキー、ないね」

ってなことも結構多い。

多くの方が思い浮かべるように、ゲストハウスの最も楽しい点はお客さんと従業員の距離がごくごく近いということであって、これがうっとうしいというヒトも居るには居るであろうが、

「なんのためにタビをするのか??」

ということを考えると、まあ、こちらの方が出会いは多いであろう。


(つづく)