(つづく)

あのさあ、ワタクシさん、これ、たぶんまだ起きてから半日くらいしか、経ってないよね?ねえっっ??
待ってんじゃ、ないの、みなさん??おにぎりと焼きそば!早くハナシ、進めなさいよ!ホントにっっ!!
もう、みんな飽きてきたよっっ???

さて、BMMのおっちゃんが、明らかに科学的情報とジョティシ(占星術師)のご宣託をミックスしてしまっていることに気付いたワタクシ(アブナイとこだった。被災者心理とは、オソロシイものである)、やっとこさ、大使館へ向けて、荷物を運び始めた。

あのときの、「時間を指定した余震発生のウワサ」のメカニズムは、ワタクシの理解するところでは、以下である。

1) 「余震が来る」という予測は、科学的にも経験的にもかなり高い確率で、正しい((100%近く、当たる)
2) 従って、USGSであれ、CNNであれ、BBCであれ、「余震が必ず起きるので、注意せよ」と放送していた
   (実際、著名な地震研究所は事細かに、『今後7日以内に、M8.0以上の余震が起こる確率は0.01%』等
    の予測を出しており、こうした降水確率的な予測に不慣れなネパリは、かなり混乱していた)

ここまでは、いいですか??ダイジョーブですね??

で、我々日本人は経験も知識も豊富で、慣れてるから、

「まあそうだよな。必ず余震は来るもんな」

と考え、さっさと余所へ避難する人は避難するし、残る人は、

「耐震チェックしとくか。あ、あの棚、つっかい棒がないな。あとランバッグも点検して・・・」

と、

「いつ地震が来ても良いように準備する」

方向へ動くのであるが、ネパリは、

「いつ?いつなの?いつ、次の地震がくるの??」

という方向に意識が動いてしまったようである。そしてまた、そうした予測が可能である(あるいは不可能ではないはずだ)、との思い込みが、予報や予言を求める心理となって働いた。といかむしろ、

「ハッキリしないんだったら、言わないで!いつなのっっ???」

くらいの勢いであった。(だから時間予測はムリなんだってば・・・今のところは・・・)。

ところへ、前々から尊敬するジョティシのご宣託、これは恐らく、特に地震と直接関連づけた予測はしてないと思うが、そもそも占星術というのは太陽と月の動きを中心に、星の動きを読み取ってその状況を告げる理論であるから、そりゃあまあ、毎日空を見上げていれば、数時間後に悪い星の位置になったり、数日内の吉凶を表す動きになったり、するわけである。

であるから占星術師としては、

「〇時間以内に『非常に良くないことが』起きる(ような、星の位置関係である)」

とか、

「〇日以内に、『かつてない凶事が』起こる(ような、星の並びである)」

とか、

言ってしまう(言わざるを得ない。仕事だから)わけだが、結果として、

「言ったもの勝ち」

のような様相を呈していた。「一週間以内に良いことが(悪いことが)起こる」という予言が、人の気持ち次第で当たったことになってしまうことがあるが、この場合は、余震は必ず起こるわけだから、当然、予言が当たることになる。加えて、先週書いたようなジョティシ&チナ至上主義で生きている方々、結果から見ると、ジョティシの予言に従っていれば、自分は安全に過ごせる、という、かなり帰納的な結論が導き出される次第である。


閑話休題(え゛っっ?!今まで、閑話っっ???)

依頼品と購買品を抱えて大使館まで到達したワタクシ、ゲートで手続きを済ませ、避難者の皆さんがいらっしゃるホールへと向かうと、そこにはすでにKくんとネパール人シェフが到着していて、避難者の皆さんの熱い視線を浴びながら、給食準備をし始めたところであった。


(つづく)